高齢者に見られる低血圧の症状|低血圧改善のための効果的レシピ

高齢者の低血圧には注意が必要

低血圧は年齢別によっても違いがあり、若い女性や妊婦ばかりではなく、高齢者にも意外と多い。
高齢者の低血圧は日常生活を脅かす。
低血圧の裏に病気が隠れている可能性がある。
高血圧の方は特に注意が必要。
このような時にはどうすれば良いかを具体的に知って頂き、日常生活をスムーズに送れるように提案します。

高齢者の低血圧の症状

一般的に若者は、低血圧の症状のでるときのメリハリがはっきりしていますが、高齢者での低血圧症状は、比較的ダラダラ続く方が多いようです。

 

若い人の血管がまだやわらかく弾力性があり、自律神経の活動性が高いことなどによる事で、症状の強い時と弱い時の差がはっきりしています。しかし高齢者では、血管も硬く、また自律神経の反応も鈍っていると考えられますので、すっきりとよくなる時がなかなかないようです。

 

起立性低血圧

高齢者の低血圧の中でも、もっとも多いと言われるのがこの「起立性低血圧」です。

起立性低血圧


立ち上がった直後に急速に血圧が低下して、目まい、立ちくらみ、それに動悸(どうき)や息切れ、疲れやすいなどの症状が出て、酷い時には失神したりもします。

 

その時に転倒して大腿骨頭を骨折して寝たきりになり、認知症発症や生命に関わるケースも少なくありません。

 

これは、加齢とともに重力に対する抵抗力が落ち、脳の血圧中枢の働きも変わってきます。

 

このため末梢(まっしょう)血管の収縮反応が鈍くなり、立ち上がった直後に血圧が低下するタイプの起立性低血圧を起こしやすくなるのです。

 

この病気が高齢者に多いことがあまり知られていない上、血圧測定は通常、座った状態で行うので体位変換時の血圧が把握できていない事が問題です。

 

最悪の事態を避けるには、早期発見による適切な対応が欠かせません。

 

それには、家庭血圧計で寝た状態から立ち上がったときの血圧を測るとよいと言われます。立ち上がったときに、寝ていた状態の血圧より20ミリHg以上下がったときには内科を受診すべでしょう。

 

起立性低血圧の8割は、血管が拡張する夏に起こっています。

 

うつ病と間違われているケースもりますので、こういう病気が高齢者に多いことを理解することが重要です。

 

また、病気や薬が原因で低血圧になる二次性低血圧(症候性低血圧)というのもあります。
よく知られているのは、糖尿病で血糖値コントロールがうまくいっていないときに起こりやすい起立性低血圧です。

 

そのほか循環器系疾患(心臓の弁や血管などに異常がある場合など)、内分泌系疾患(アジソン病など)(※2)、パーキンソン病、がん、甲状腺異常などの病気でも、低血圧を引き起こすことがあります。

 

(※2)アジソン病は副腎皮質ホルモンの分泌低下により、気力や筋力、食欲などの減退、低血圧などの症状がみられる病気。

 

薬剤の影響も大きく、利尿剤・抗うつ薬・睡眠薬・血管拡張薬・降圧剤を服用している高齢者は、注意が必要です。

 

手すり

以上の事を踏まえ、もしかして?と思ったら受診し、生活の中では急に立ち上がらず、家の中に手すりを設置するといった対策で、めまいによる転倒を予防してください。

 

食後性低血圧

他にも、食後に血圧が低下する「食後性低血圧」と呼ばれる症状もあります。

食後性低血圧


食事を摂ると、食後30分から1時間前後に血圧が下がることが特徴で、顔から血の気が引いて冷や汗をかいたり、ひどいときにはめまいを起こし失神することもあります。

 

食後は食べた物を消化・吸収するため、血液が胃や腸などに集まり、脳への血流が減少するからです。

 

健康な人は食後に適切に自律神経が働き、血圧や心拍数を上げて、血液の循環を調節しています。
この症状は年齢が高いほど、また食前の血圧が高いほど、血圧低下の程度が強いことが知られています。

のんびり

 

食後低血圧の疑いがある方は、一度に多く食べないことや食後1時間以上はゆっくり休息をとりましょう。

 

入浴後低血圧

また、高血圧の人ほど、入浴直後にいったん血圧が急上昇しますが、すぐに血圧が急降下します。

 

入浴後の下がった血圧がなかなか戻りにくいのです。
高温、長風呂好きな日本人は「入浴後低血圧」が起こりやすく、風呂場でのめまい、転倒等の事故の原因となり、また入浴時の血圧の急上昇と急降下が、脳血管の破裂や心筋梗塞の発症をきたすことにもつながります。

 

温度変化

入浴時の転倒や突然の意識低下は、急な血圧の変化に起因しているケースが多く、血圧の変化は、温度差が原因で引き起こされるため、入浴時のリスクを少なくするためには、急激な温度差を避けることがポイントです。

「脱衣所と浴室の温度差」と「浴室と湯舟の温度差」に気を付け、脱衣所に暖房などを置き、あらかじめ温めておいたり、お風呂の温度を40℃以下のぬるめにするなどの対策で回避できます。

 

このように高齢の高血圧症の方は、日常生活中の様々な場面で遭遇する「一過性の低血圧」の危険性を考えておく必要があります。ご心配な方は受診されることをおすすめします。

 

入浴時に役立つアイテム

入浴は一日のうち最もリラックスできると言う方が多いです。ただ、入浴の仕方も年齢とともに考えなくてはいけません。
いつもの事と安心せず、注意をすることは命を守ることにもなります。

 

そこで、安心して入浴が出来るアイテムをご紹介します。
まず、脱衣所では椅子があった方がズボンを脱ぐ時の転倒を防げます。

椅子

寒い時には小さくて結構ですので、暖房器具を用意しておくといいでしょう。

手すり

暖房器具


そして、浴室にはいたるところに手すりを付ける事をおすすめします。
浴室には、すべり止めマットやすべり止めの着いたすのこを、浴槽の中にもすべり止めマットを敷くと安心です。
浴室のマットの上にはシャワーベンチ

シャワーベンチ

背もたれのあるのと無いのがあります。

浴槽手すり

浴槽に入る時には浴槽用の手すりがあると楽です。
また、浴槽の高さにも寄りますが、高ければ浴槽台も用意したいですね。

ステップ

そして浴槽の中にもステップを置くと、浴槽に入る時に安心です。
入浴後低血圧の予防のためにも、
是非準備して頂きたいアイテムです。

思い込みは捨てましょう。

日常生活の注意点を理解して実践すれば防げるものですので、諦めずに取り込んでいきましょう。

 

日常生活の注意点
チェック行動を起こす時は十分注意をしてゆっくりと動く。
チェック急な動作はしない。
チェック適度な運動をして筋力を落とさない。
チェック水分を多めに摂る。
チェック食事はゆっくり摂り、腹八分目
チェック食後にカフェインを摂る。
チェック食後の急な動作はせず、ゆったりと過ごす。
チェックかけ湯をしてから浴槽に入る。

チェック入浴は熱い湯に入らない。
チェック入浴後の転倒に注意する。

低血圧とは縁がないように思われても、誰にでも起こりうることですので、決して他人事ではありません。
分かっていてもなかなか行動出来ないでしょうが、元気に生活を送るためには以上の注意点を心がけましょう。

 
 

 
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